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SCENA.という言葉に込めた三つの意味
SCENAとはラテン語で「舞台」という意味ですが、映画や舞台の「場面」を表す言葉でもあります。アーティストやコレクターが主役のドラマを起こす場、という意味ですね。
しかしもうひとつ大事な意味があります。現代日本は若い人が熱く交流することが少ない社会となっていますが、美術の本質的発展には、密度の高い交流が不可欠です。そこで、この画廊は様々な作家やアートを愛する人々が深く交流する場としての「舞台」の意味も込めています。
そして、頭文字には秋華洞が提供するアートの場、という意味も込められています。
――Shukado Contemporary Early Notable Art――
「秋華洞が見せるいち早く注目すべき同時代美術」
画廊のミッション1【展示】
現代美術とは同時代性を強調し、アートを含むあらゆる現象を批評し変形しシンクロするものであり、美術の意味、美術のあり方を問い続ける存在だと考えます。短く言えば、「アートの本質を問う」ことが現代美術でしょう。それは私たちのテーマそのものでもあります。
私たちGALLERY SCENAはそうした前提に立って、次のような展示を行っていきます。
- 同時代に生きる老・壮・若の才能の発掘
- 現代美術として積み重ねられてきた歴史的「現代美術」の紹介
- 現代美術と古美術・近代美術の対照
そして当然のことですが、次の展示もあるでしょう。
- 他ジャンルからの参入など越境するアートの紹介
- 国内外の現代美術の紹介
画廊のミッション2【機能】
アートは様々な芸術の中で、生活と共にある、実はもっとも身近なものです。身近にあって、様々な霊感や学びに向かう窓口のようなものでしょう。
そこで私たちは画廊は「学び」の場でもあり、食文化なども大事にする場でもありたいと考えています。人々の健康や繁栄、成熟に資するライフスタイルを考える場でありたいのです。
さらには、昔の現代美術や貸し画廊のように、様々な知的な人々が集まって議論する場所を目指したいのですが、何もしないでそうなるのも難しいでしょうから、次のようなイベントも行っていきたいと考えています。
- アートやライフスタイルに関する様々な講座・座談会・交流会
- 画家や様々なジャンルのクリエーターを招いた勉強会・食事会
- アートジャンルを中心とする上映会
- お子さんも参加できるワークショップ
こうしたテーマをすべて呈示するのは少し時間がかかり、現代美術画廊としてはまだ若いし未熟ですが、美術の本質を問い続ける努力を続けて参ります。
代表の田中千秋について
代表の田中千秋は戦前から古書・美術商を営む京都の一族に産まれて、2003年から古美術・近代・現代の日本美術を扱う秋華洞という画廊を銀座で経営してきました。
2010年頃から同時代美術(contemporary)を扱い始めて、2022年に現代美術専門の画廊として当画廊GALLERY SCENA.を原宿にオープンしました。
GALLERY SCENA.の存在価値は現代のみならず千年前からの美術を扱ってきた経験を通して現代美術を扱う精神と力であると考えています。
さらにいえば、田中は若いときに映画監督を目指していた時期があり、美術のみならず、映画・演劇・文学などに深い興味があります。現代アートとは他フィールドの芸術や社会現象が混ざり合って初めて成り立つものでしょう。アート以外の文化への旺盛な知識欲と敬意はこの画廊の原動力となっていくでしょう。
03-6805-0887 / info@gallery-scena.com
Opening hours: 13:00 – 18:00 / Closed: 日・祝