Past Fair

ART CENTRAL 2023

2023/03/22 - 25

ART CENTRAL 2023

2023/03/22 - 25
@HONG KONG CONVENTION AND EXHIBITION CENTRE(Booth: A24)

秋華洞は江戸期からの古美術を扱いながら、 最も先進的な現代アーチストたちを発掘し、 紹介することをミッションとしている。その秋華洞は、2022年8月に現代アートと戦後の前衛美術に特化したギャラリーをオープンしました。
その2つのギャラリーの力を合わせて、香港のフェアでその時代ごとの最高の革新を目指した作品を展示します。

若い現役のアーティストは、今回は特にエネルギーに溢れ、 直感力に優れた者たちを紹介して行きます。

村上 仁美「壺中の夢」
村上 仁美「壺中の夢」

伝統的な陶磁器でありながら生命の終わりが美しく彩られるグロテスクだがロマンのある村上仁美、

原 崇浩「dos col china」
原 崇浩「dos col china」

スペイン現代リアリズム絵画を学んだ原の筆致は、日常に潜む「存在」に向き合う。

チン・ぺイイ(陳 珮怡)「小暑」
チン・ぺイイ(陳 珮怡)「小暑」

そして陳珮怡。台湾人の彼女は猫を描く。猫が信頼する相手にしか見せない一瞬の表情を写し取る。彼女の描く猫は絵の中で確実に生きている。

里美 穂(さとみ・すい)「催花雨」
里美 穂(さとみ・すい)「催花雨」

更に里美穂。彼女は糸を描き続けているが、初期に描いていた儚げで消え入りそうでどこか混乱を企図したような作風は影を潜め、より大胆な夢幻の域に鑑賞者を誘います。本人は「静けさ」を強調しますが、どこかに興奮を伴った不可思議な画面の仕掛けが単なる静けさ以外の陶酔感をもたらす。

MASARU OZAKI「Way to Go」
MASARU OZAKI「Way to Go」

最後にMASARU OZAKI。
立体と光でいわゆる彫刻とも単なるイルミネーションとも違う、極めて個性の強い「光の彫刻」を呈示する。人は彼の作品に幻視に近い感覚を覚えるが、一方で、太陽の光や水の滴り落ちる描写は静謐な自然的情緒を呼び起こす。一見CGのように見える光の演出は実は、手書きによる繊細な作業を経て実現される。テクニカルなメディア・アートの文脈の中で、「自然」と言う名の「魔法」ないし「哲学」を手作業で召喚するOZAKIはアートの新たな1ページを開きつつある。

日本の古いものからは世界で人気がますます高まる浮世絵では北斎、国芳などを紹介。書の伝統を打ち破る篠田桃紅を紹介します。

Artists

チン・ぺイイ(陳 珮怡)
台湾生まれ。2011年東海大学大学院美術研究専攻修了。 膠彩で人物と猫を描く台湾の画家。今、最も話題の「猫描き」である。
原 崇浩
スペイン現代リアリズム絵画を学んだ原の筆致は、日常に潜む「存在」に向き合う。あらゆる事物、そして其の生と死に気取らず向き合う姿勢が、彼の仕事に普遍的な美しさを与えている。彼の作品は、日常にこそ美が、あるいは生きる価値が散りばめられている事を教えてくれる。
村上 仁美
村上の陶磁器人形たちは大抵あからさまに「死」を連想させる。その多くは、植物化した女の朽ちていく姿だ。火と土で作られる人間のもっとも原初的な創作物である「器」に村上は「器」としての女たちを重ねる。「器」としての女は男根もすべての幸も不幸も受け入れて次の生命を生み出す。
里美 穂(さとみ・すい)
画家は糸に固執する。糸はドライフラワーや、手や、足と絡み、さらに糸と糸で絡み合い、垂れ下がる。主として和紙にペンで描かれた糸と重力の織りなす世界はどこまでも繊細で、静謐で、丹念に宇宙の起源をたぐりよせるように見える。糸への一種異様なまでの拘泥とあくまで寡黙な糸のリズムが、見るものの心をどこまでもおだやかな静謐に誘う。
MASARU OZAKI
1972年生まれ。MASARU OZAKIは主としてプロジェクションマッピングの手法でアート活動を行い、2010年上海万博「日本館」の空間演出を手掛けた。近年はアート作品としての発表を始め、立体と光でいわゆる彫刻とも単なるイルミネーションとも違う、極めて個性の強い「光の彫刻」を呈示する。

Map

HONG KONG CONVENTION AND EXHIBITION CENTRE(Booth: A24)
HONG KONG CONVENTION
AND EXHIBITION CENTRE

1 Expo Dr, Wan Chai, Hong Kong