Past Fair

シンガポール企画展「物の哀れ」

2019/10/29 - 11/04

シンガポール企画展「物の哀れ」

2019/10/29 - 11/04
@ION Orchard 4F ION Gallery シンガポール

「物の哀れ」をテーマに日本の現代アートを紹介する企画。
原崇浩、クスミエリカ、村上仁美、近藤智美、田中美穂、そして千葉美香の作品を展示し、今を見つめ、独自の作品を制作する日本の現代作家をシンガポールの皆様にお届けします。

Works

原 崇浩「Dos Periquitos」
原 崇浩「Dos Periquitos」
クスミ エリカ「Reunion 1」
クスミ エリカ「Reunion 1」
「水中で笑う私」
「水中で笑う私」
「あきらめて」
「あきらめて」
里美 穂(さとみ・すい)「深臆」
里美 穂(さとみ・すい)「深臆」

Artists

原 崇浩
スペイン現代リアリズム絵画を学んだ原の筆致は、日常に潜む「存在」に向き合う。あらゆる事物、そして其の生と死に気取らず向き合う姿勢が、彼の仕事に普遍的な美しさを与えている。彼の作品は、日常にこそ美が、あるいは生きる価値が散りばめられている事を教えてくれる。
村上 仁美
村上の陶磁器人形たちは大抵あからさまに「死」を連想させる。その多くは、植物化した女の朽ちていく姿だ。火と土で作られる人間のもっとも原初的な創作物である「器」に村上は「器」としての女たちを重ねる。「器」としての女は男根もすべての幸も不幸も受け入れて次の生命を生み出す。
里美 穂(さとみ・すい)
画家は糸に固執する。糸はドライフラワーや、手や、足と絡み、さらに糸と糸で絡み合い、垂れ下がる。主として和紙にペンで描かれた糸と重力の織りなす世界はどこまでも繊細で、静謐で、丹念に宇宙の起源をたぐりよせるように見える。糸への一種異様なまでの拘泥とあくまで寡黙な糸のリズムが、見るものの心をどこまでもおだやかな静謐に誘う。
クスミ エリカ
写真家でウェブデザイナーでもあるクスミエリカはロジカルでクレバーな写真画家だ。コラージュ技法は普通雑誌などの切り抜きを使うが、彼女は自ら撮影した素材を用いて、計算され統合された視覚の意表をつく驚くべきイメージを提供する。
近藤 智美
千葉 美香