VOLTA BASEL 2021
2021/09/20 - 26
@ELSÄSSERSTRASSE 215(Booth C-08)
VOLTA Basel 2021 (スイス・バーゼル)に出展いたします。
出展作家:
池永 康晟/原 崇浩/木原千春/daikichi/松本沙希
本企画において私たちは才能ある5人の日本人作家と、近年さらに世界的注目を集める浮世絵を紹介する。
現代美人画のアートシーンを牽引する池永康晟。自身で染め上げた麻布に岩絵具で描く女性は独特な質感と芳香を放ち見るものを魅了する。生きるための幻想を与えてくれるオンナを愚直に描き続ける彼の指先は、その命を辿ろうと懸命である。
原崇浩は日常に潜む「存在」に向き合う。あらゆる事物、そしてその生と死に気取らず向き合う姿勢が、彼の仕事に普遍的な美しさを与えている。彼が描くのは食べ終えた魚の骨、流しに詰まった魚の切り身、割れた卵など私たちの日常にあふれる風景である。彼の作品は、私たちの日常にこそ美が、あるいは生きる価値が散りばめられている事を教えてくれる。
木原千春は野生の画家だ。彼女は紙に向かって筆だけではなく、指先や肘、足など体中を使って一気にイメージを作っていく。蜘蛛や鳥や野生の動物たちの鼓動が、次々と彼女の指先から立ち上がる。時には写楽の役者絵も再現するそのカラフルな絵は、誰にも似ていない。
2017年から中国北京で人形制作と発表を始めたdaikichiは、一般的なイメージの芸術家とは異なる。彼の人形は、指先、足、目、唇、歯と歯茎、舌などが人形としての独自のリアリズムをなし、艷やかな美しさで見るものを魅了する。
チェコ共和国・プラハを拠点に活動する松本沙希。自然と文化、そして自然から感じる目に見えないものの視覚化をテーマに制作する彼女の作品では、日本やヨーロッパ・その他彼女が訪れてきた様々な国の風景や風習が鮮やかに展開する。
浮世絵からは北斎・広重・歌麿・国芳など、日本を代表するアーチストを中心に、優れた作品を展示する。