Yuri Ando

安藤 由莉
安藤の絵画空間は、実在するモチーフを出発点としながら、画面上で現実の風景と記号的な形態に反応し、生成されていく制作過程そのものによって形成される。制作の中で現実の風景は画面に溶け込み、別の存在へと変容していく一方で、具体的なイメージとして残存する要素もある。生まれるものと消えていくものの往復を繰り返しながら、最終的には開かれた空間へと至ることを意識している。
そこでは、計画性と即興性が同時に作用しており、単なる現実風景の再現ではなく、映像や音楽における上演のような、一回性を伴う空間体験に近いものとして絵画が構築されている。

Exhibition