Solo exhibition of KUSUMI Erika
14 - 29 Apr 2023
@GALLERY SCENA. by SHUKADO
未明という言葉は報道などで用いられる場合、通常は真夜中を指すが、辞典等では夜がまだすっかり明けきらない頃・夜明け前など、用いられる文脈によって意味に揺れのある単語です。ここでのタイトルでは「夜から朝のあいだ」ということを指しています。
真夜中の不可思議な世界、寝て起きるまでの夢の世界の旅ということをテーマにしたいと考えています。
眠り、夢がすべての人・生物にとって共通する生きるための大切な機能であるとともに、記憶の整理、内に秘めた願望など様々なものを内包しています。記録した現実を再構築する私のデジタルコラージュの構成が夢そのものに近いところから、以前よりたびたび夢をテーマにした作品を作ってきました。今回の個展ではそれに絞ったテーマとし、様々な景色と接続する描写や、夢でしか出会えない景色や生物などを描写することを試みたいと思います。(クスミエリカ)
今回の展示では下記のイベントを行います
Opening Party
日時:2023年4月14日(金)17:00-
詳細はこちら
お散歩フォトを撮ろう(ワークショップ)
日時:2023年4月15日(土)10:00-12:00
※事前予約制
詳細はこちら
クスミ エリカ Kusumi Erika
こんにち、美術の地平にジャンル分けは意味を持たない。二百年前に写真が登場して以来、画家たちは自らの存在意義を常に問われ続けてきた。写真家でウェブデザイナーでもあるクスミエリカはロジカルでクレバーな写真画家だ。コラージュ技法は普通雑誌などの切り抜きを使うが、彼女は自ら撮影した素材を用いて、計算され統合された視覚の意表をつく驚くべきイメージを提供する。明らかに超現実主義の影響を受けた彼女の写真絵画は子細に見れば誰もが知る建物や道路などのイメージが散りばめられ、未来的でありながら懐かしい、陶酔の心境へ誘う。人体や風景の「滅亡」への憧れと「再生」への母性が交錯して単なる驚きを軽々と超えてみせる。