KunstRAI 2022
2022/04/13 - 18
@RAI Amsterdam
オランダ、アムステルダムで開催される本フェアに日本の実力派アーティストを紹介する。
三嶋哲也は、オールドマスターの技法を追求し、油彩画の美を表現をする。秀でた質感表現に跳躍感、色彩美、写実性を高次元で調和させ、油彩画ならではの官能的な美しさを醸し出す。
そして里美穂。糸に魅了された彼女は、時には1mm以下の細い線を用いて糸を細かく描くことで作品世界を創り上げていく。彼女の描く絡まりあった糸は、音を立てずに垂れ下がり、静謐な時間を生み出す。
木原千春はパワーみなぎる画家だ。彼女は紙に向かって筆だけではなく、指先も使って一気にイメージを作っていく。蜘蛛や鳥や野生の動物たちの鼓動が、彼女の指先から立ち上がる。時には写楽の役者絵も再現するそのカラフルな絵は、誰にも似ていない。
Artists
里美 穂(さとみ・すい)
画家は糸に固執する。糸はドライフラワーや、手や、足と絡み、さらに糸と糸で絡み合い、垂れ下がる。主として和紙にペンで描かれた糸と重力の織りなす世界はどこまでも繊細で、静謐で、丹念に宇宙の起源をたぐりよせるように見える。糸への一種異様なまでの拘泥とあくまで寡黙な糸のリズムが、見るものの心をどこまでもおだやかな静謐に誘う。
三嶋 哲也
木原 千春